ノイズオフセットに基づくLoRAで美しいコントラストの画像を生成する方法

ノイズオフセットに基づくLoRAで美しいコントラストの画像を生成する方法 機械学習

「画像をとにかくもっと綺麗に生成したい」
「はっきりとしたコントラストを持つ画像を生成したい」

このような場合には、epi_noiseoffsetがオススメです。
この記事では、epi_noiseoffsetを利用した画像生成について解説しています。

本記事の内容

  • epi_noiseoffsetとは?
  • epi_noiseoffsetの利用方法
  • epi_noiseoffsetの動作確認

それでは、上記に沿って解説していきます。

epi_noiseoffsetとは?

epi_noiseoffsetとは、Stable Diffusion用のLoRAです。
このLoRAにより、画像をワンランク上の質に引き上げます。

epi_noiseoffsetでは、ノイズオフセット(オフセットノイズ)という技術を用いています。
ノイズオフセットについては、次の記事で詳細が説明されています。
https://www.crosslabs.org/blog/diffusion-with-offset-noise

このノイズオフセットの技術を用いて生成されたモデルが、Illuminati Diffusion v1.1になります。

上記記事では、ノイズオフセットの効果について説明しています。
簡単に言うと、手取り早く画像の質をアップできます。

プロンプトでゴチャゴチャと工夫するよりも、簡単に画質を上げることができるのです。
具体的には、コントラストがはっきりと表現できるようになります。
また、黒色や白色の表現力もUPします。

そのような恩恵を好きなモデルで受けたいと思いませんか?
LoRAであるepi_noiseoffsetを利用すれば、そのことが可能となります。

次のモデルを用いて、epi_noiseoffsetありなしの画像を生成してみました。

  • Deliberate
  • ChilloutMix
  • Anything v4.0

その結果は、以下となります。

Deliberate(上:なし、下:あり)

ChilloutMix(左:なし、右:あり)

Anything v4.0(左:なし、右:あり)

各モデル毎に同じ条件(SEED)で画像を生成しています。
比較してみると、コントラストが明らかに違うと思いませんか?

主観による部分があるため、ここの判断はみなさんにお任せします。
個人的には、epi_noiseoffsetを使わないのは勿体ないと思います、

以上、epi_noiseoffsetについて説明しました。
次は、epi_noiseoffsetの利用方法を説明します。

epi_noiseoffsetの利用方法

epi_noiseoffsetの利用方法を説明します。
ここでは、AUTOMATIC1111版web UIの利用を前提に説明を行います。

epi_noiseoffset | Stable Diffusion LORA | Civitai
https://civitai.com/models/13941/epinoiseoffset

まずは、上記の公式ページからLoRAをダウンロードします。
ダウンロードは、次のボタンから可能です。

safetensors形式のファイルを選びます。
理由は、safetensors形式の方が速くて安全だからです。

ファイルをダウンロードできたら、次のディレクトリに保存します。

LoRAの読み込みは、web UIの再起動が確実です。
起動したままでも読み込み可能ですが、よくわからない場合は再起動します。

epi_noiseoffsetのLoRAが、読み込みできたかどうかを確認しましょう。
「txt2img」か「img2img」のどちらかを開きます。

そして、「Generate」ボタンの下に次アイコンを確認できます。

下線を引いたアイコンをクリック。
画面上に次のようなタブが表示されます。

「LoRA」タブを選択します。
そうすると、読み込み済みのLoRA一覧が表示されます。

ここでepi_noiseoffsetのLoRAを確認できれば、読み込み成功です。
あとは、プロンプトに次のキーワードを含めればepi_noiseoffsetが有効となります。

<lora:epiNoiseoffset_v2:1>

以上、epi_noiseoffsetの利用方法を説明しました。
次は、epi_noiseoffsetの動作確認を説明します。

epi_noiseoffsetの動作確認

epi_noiseoffsetの強弱について検証してみます。

<lora:epiNoiseoffset_v2:●>
●の数値によって、ノイズオフセットの効果は強まります。

epi_noiseoffsetなし(1枚)とepi_noiseoffsetありで0.5~4.5(9枚)の結果は、以下となります。

黒色が段々を強くなっているのが、確認できます。
夜空だけではなく、赤い着物も黒い着物に変化していることがわかります。

これを見ると、0.5と1が無難に感じます。
今度は、逆に白(明るい)ベースで検証してみましょう。

日差しが段々と強くなっている感じがします。
それに伴って、女性の服も長袖(冬服)から半袖(夏服)になっています。

これは、本当のところはどうなんでしょうかね?
自分で検証していて言うのもどうかと思いますが・・・

この謎を検証してみたい人は、次の投稿を参考にして試してみてください。

https://civitai.com/gallery/189929?reviewId=29214&infinite=false&returnUrl=%2Fmodels%2F6424%2Fchilloutmix

検証の結果は、epi_noiseoffsetの強弱によってコントラストが影響を受けるだけではありませんでした。
それに伴って画像の内容自体(プロンプトより優先?)にも変更が加わっているようです。

以上、epi_noiseoffsetの動作確認を説明しました。

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