2024年、画像フォーマットの世界で常識が変わります。
AVIFが、ついに主要ブラウザによるサポートを獲得しました。
AVIFの使用が、本格化していきます。
この動きはただの流行ではありません。
AVIFは、画像の品質と圧縮効率の面で大きな進歩をもたらします。
そして、このことはウェブのパフォーマンス改善に直結しています。
しかし、この技術変革の波に乗り遅れると、
あなたのウェブサイトやプロジェクトは競合他社に大きく後れを取ることになるかもしれません。
AVIFとは?
AVIF(AV1 Image File Format)は、インターネット上で画像を共有・表示するための新しい形式です。
これは、特にウェブページの読み込み速度を速くすることや、ストレージスペースを節約することを目的に開発されました。
簡単に言うと、AVIFは画像を「より小さく、よりきれいに」保存できる技術です。
AVIFの特徴は、以下となります。
- 高い圧縮効率
- 高画質
- 豊富な機能
AVIFは、同じ画質のJPEG画像よりもかなり小さいサイズで保存できます。
これは、データ使用量の削減や、ウェブページの読み込み速度の向上に役立ちます。
そして、圧縮しても、画像の質を維持しやすいです。
色の再現性が高く、細部の描写も鮮明です。
また、AVIFは、透明度(アルファチャンネル)や広色域(HDR)といった高度な画像特性もサポートしています。
これにより、よりリッチなビジュアル表現が可能になります。
AVIFのサポート状況
AVIFのサポート状況は、次のページで確認できます。
主要ブラウザは、ほぼ対応していると言えます。
しかし、EdgeがAVIFにずっと未対応でした。
しかし、バージョン121になってAVIFをサポートするようになりました。
バージョン121は、2024年1月25日にリリースされています。
したがって、これでAVIFを躊躇なく利用しても良いと言えます。
このサイトもそのうちAVIFを画像として上げていかないとダメですね。
ちなみに、Edgeは自動更新がデフォルトです。
私のPCでも、知らない間にバージョンアップしていました。
普段は、Edgeを使いませんけど。
AVIFへの変換方法
AVIFへの変換方法(無料)は、主に以下の二つが考えられます。
- オンラインツールの使用
- ソフトウェアの使用
オンラインツールの使用は、基本的にはオススメしません。
手軽ですが、プライバシーの観点から利用するのは危険です。
業務上の利用では、機密情報の漏洩にもなりかねません。
ソフトウェアに関しては、無料ツールだと以下が候補になります。
- GIMP
- ImageMagick
GIMPでは、バージョン2.10.22以降でAVIF形式のエクスポートがサポートされています。
個人的には、凝ったことがしたい場合にGIMPを利用しています。
エンジニアであれば、ImageMagickは馴染みがあるでしょう。
ImageMagickは、日常的に利用しています。
ただし、ImageMagickでAVIFへの変換を行うのは少し手間がかかります。
気軽に利用できるポータブル版(バイナリ配布)では、「avif」が組み込まれていません。
Version: ImageMagick 7.1.1-27 Q16 x64 0225ac4:20240121 https://imagemagick.org Copyright: (C) 1999 ImageMagick Studio LLC License: https://imagemagick.org/script/license.php Features: Channel-masks(64-bit) Cipher DPC OpenCL OpenMP(2.0) Delegates (built-in): bzlib cairo freetype gslib heic jng jp2 jpeg jxl lcms lqr lzma openexr pangocairo png ps raqm raw rsvg tiff webp xml zip zlib Compiler: Visual Studio 2022 (193732826)
そのため、ImageMagickをインストールして設定する必要が出てきます。
現状では、新しいバージョンのGIMPをインストールするのがベストかもしれません。
そして、GIMPでJPGやPNGをAVIFへ変換するということです。