「もう無理、会社を辞めたい!!」
このように思ったことは、ありませんか?
ほぼすべての人が、1度ぐらいは思ったことがあると思います。
でも、「逃げちゃダメだ」と自分に言い聞かせて、我慢している人が多いでしょう。
「逃げる」という言葉は、いいイメージがありませんよね。
だから、多くの人が逃げずに耐えてしまうのです。
最悪の場合、精神的に病んでしまいます。
この記事では、このように我慢してしまう人に「逃げてOK」と伝えていきます。
本記事の内容
- 逃げることは立派な戦略
- 逃げて正解だった実例
この記事を書いている私は、過去に転職を6回経験しています。
現在は、就活ランキング上位の大手企業に勤める副業サラリーマンです。
- ベンチャーから大企業まで経験
- 月10万円の安定した副収入がある
- 副業だけで2,000万円以上を稼いだ
社会人になってからは、様々な企業を経験してきました。
そして、そのうちの一つの会社から、逃げるように辞めました。
その実際の経験をもとにして、「会社から逃げることが決してダメなことではない」と説明していきます。
逃げることは立派な戦略
「逃げる」は、辞書の意味的には上記になります。
[1]は、目の前にある危険から、立ち去ることだと解釈できます。
[2]は、将来に起こりうる危険から、前もって身を守ることだと解釈できます。
正直、どちらの場合でもいいと思います。
ただ、一般的には、「やっていい逃げ」と「やってはいけない逃げ」があるようです。
逃げるべきかの判断基準があるということです。
私は、こういう基準は不要だと思います。
本人が精神的に無理だと思えば、どんな状況だろうと逃げればいいのです。
精神的に病むこと以上に、人生において悲惨なことがあるでしょうか?
私は、ないと思います。
心の健康さえ維持できていれば、人間はどんな状況でも生きていけます。
つまり、メンタルヘルスさえ不調でなければ、何とでもなります。
精神的に病む前に逃げておけば、次の手を考えることができます。
だから、逃げることは、立派な戦略なのです。
逃げることは、生きて前に進むための戦略と言えます。
逃げて正解だった実例
逃げて正解だった実例を説明します。
ある程度は成功していたベンチャー企業が、舞台です。
舞台、って大袈裟ですね。
ここでの数年間で、私はシステムエンジニアとしての基礎を叩き込まれました。
その意味では、その会社に感謝してもしきれないです。
でも、その会社を逃げるように辞めました。
上記で出てきた「逃げる」[2]の意味においてです。
私が辞める数ヶ月前のことです。
社員数15人ほど企業において、数億の案件が同時に動き出しました。
もともと一つの案件だけでもギリギリでした。
しかし、いろいろな事情が重なり、大型案件がほぼ同時に動き出しました。
そして、地獄が始まりました。
1ヶ月の残業時間が、300時間です。
家には、寝るためだけに帰っていました。
もちろん、休みもありません。
そのうち、私以外の従業員はホテル住まいとなっていきました。
そんな生活が2ヶ月経過した時点で、逃げることを決心しました。
どれだけ短く見積もっても、あと1年以上はそのような生活が続くことが想定できました。
その結末です。
私が逃げて1年半後、両方の案件が完了しました。
その間に、何人かが辞めていきました。
精神的に潰れて、ドクターストップの形です。
その案件を最後までやり切ったメンバーもほとんどが、結果的には辞めていきました。
見返りがなかったからです。
給与大幅UPというニンジンが、配られなかったのです。
予定より大幅に納期が遅れた上に、外注や派遣に大幅にコストを費やしたようです。
最終的には、その会社は事業を縮小しています。
社員数も4人ぐらいとなり、事務所も移転しました。
結果論となりますが、本当に逃げて良かったと思います。
ただ、私がいたらもう少し事態は、マシだったかもしれません。
なお、辞めた当時は、部長という役職にいました。
それなりに責任のあるポジションでしたが、逃げました。
まとめ
会社から逃げるのは、全然OKです。
後ろ向きの理由で逃げるのは、ダメという意見があります。
こんな意見は、無視です。
一番大事なのは、自分の心です。
メンタルヘルスに不調が出たら、もうその時点でヤバイです。
不調が出そうと思った時点で、逃げるべきです。
精神的にダメージが少ない段階で逃げれば、その後は何とでもなります。
実際、私は会社から逃げるように辞めました。
そして、それは結果的に「吉」と出ました。
最後に、私の逃げが「逃げる」[2]である説明をしてきます。
300時間もの残業は、目の前にある危険でした。
ただ、それとは別の危険を感じていました。
それは、将来に起こりえる危険です。
そもそも、私は案件が必ず失敗すると考えていました。
大きく2つの理由がありました。
- 要件定義がメチャクチャだった
- 負の連鎖が起こると予想した
要件定義がメチャクチャだった
片方の案件は、とても適当な要件定義でした。
だから、必ず設計段階で矛盾が発生して、手戻りが何度も起こると考えました。
別部署の案件だったため、私が何か言う立場ではありませんでした。
上司にあたる人間には、何回かそれを暗に伝えました。
それでも改善されなかったというのも、辞める理由の一つにはなりました。
負の連鎖が起こると予想した
ギリギリの状態でやっている以上、絶対に誰かがリタイアすると考えました。
それが、私であったかもしれません。
そうなった場合、残された人間に負荷がかかってきます。
あとは、負の連鎖です。
要件定義のダメ加減を把握していたので、負のスパイラルが起こる可能性は極めて高いと想定していました。