「初めは、とにかくブログを書きまくれ」という意見がありますよね。
それは、正しいと思います。
でも、ある程度の記事数になると立ち止まって考えることが必要だと思います。
PDCAサイクルで言うところのC、チェックですね。
チェックするためには、現状を把握することが必要です。
現状分析ですね。
「記事が狙ったキーワードでどの位置にいるのか?」
これが、ブログにおける現状分析だと思います。
ブログの現状分析のためには、検索順位チェックツールが必要です。
その検索順位チェックツールについてまとめたのが、次の記事です。
私は、ブログが収益化するまでは無駄なお金をかけたくないです。
そうなると、Serposcopeしか選択肢に残りません。
GRCがもっと無料で使えれば、いいのですけどね。
そして、なんとSerposcopeはLinuxにインストールできるのです。
Linux暦の長い私には、Linuxで利用できるのは嬉しいことです。
パソコンにソフトをインストールするのは、なるべく避けたいです。
その点でも、Serposcopeを利用するのはプラスです。
どうせインストールするなら、その過程をまとめようと考えました。
この記事では、LinuxサーバにSerposcopeをインストールする手順をまとめています。
無料の検索順位チェックツールSerposcopeのインストール
OSのバージョン確認
Debianにインストールします。
# cat /etc/debian_version 8.5
2020年5月4日時点でのDebianの最新版は、10.3です。
インストール先のDebianは、かなり古いです。
これほど古いDebianにインストールできれば、それ以降のバージョンにはインストールできるはずです。
その検証も兼ねて、手持ちの古いDebianにインストールをします。
Javaのバージョン確認
Javaのバージョンは、公式(Oracle)の1.8以降が必要らしいです。
公式ページでは、Oracle版でインストール方法を説明しています。
Linux系のOSにインストールしている記事を見ても、Oracle版が多いです。
まずは、Javaのバージョンを確認します。
# java -version openjdk version "1.8.0_252" OpenJDK Runtime Environment (build 1.8.0_252-8u252-b09-1~deb9u1-b09) OpenJDK 64-Bit Server VM (build 25.252-b09, mixed mode)
私の環境では、OpenJDKのver.1.8.0_252がインストールされていました。
ダメですね。
しかし、このままインストールを進めます。
Oracle版とOpenJDK版のJavaで挙動が違う、とかあり得ないはずです。
一部、Oracle版とOpenJDK版で挙動が違うケースは存在します。
実際、Oracle版で動いたコードが、OpenJDK版では動かないことも経験したことがあります。
でも、それはかなりレアケースです。
もしOpenJDK版のJava環境において、Serposcopeがインストールできないなら、Serposcopeの質を疑います。
よって、このままインストールを続けます。
Serposcopeのインストール
パッケージのダウンロード
Ubuntu / Debianの「Download」をクリックするとダウンロードが始まります。
Linux上からwgetする場合は、ダウンロードURLをコピーします。
# wget https://serposcope.serphacker.com/download/2.11.0/serposcope_2.11.0_all.deb
パッケージのインストール
ダウンロードしたパッケージをインストールします。
# dpkg -i serposcope_2.11.0_all.deb Selecting previously unselected package serposcope. (Reading database ... 64611 files and directories currently installed.) Preparing to unpack serposcope_2.11.0_all.deb ... Failed to stop serposcope.service: Unit serposcope.service not loaded. Unpacking serposcope (2.11.0) ... Setting up serposcope (2.11.0) ... Adding group `serposcope' (GID 1002) ... Done. Adding system user `serposcope' (UID 116) ... Adding new user `serposcope' (UID 116) with group `nogroup' ... Creating home directory `/var/lib/serposcope' ... Failed to start serposcope.service: Unit serposcope.service not found. Processing triggers for systemd (232-25+deb9u12) ...
パッケージのインストール自体は、成功したようです。
しかし、serposcopeのサービス起動に失敗のようです。
「Failed to start serposcope.service: Unit serposcope.service not found.」
サービスの起動⇒失敗
手動で起動させてみます。
# service serposcope start Job for serposcope.service failed because the control process exited with error code. See "systemctl status serposcope.service" and "journalctl -xe" for details.
やはり、失敗のまま。
「systemctl status serposcope.service」を実行して、状況を確認します。
# systemctl status serposcope.service ● serposcope.service - LSB: serposcope rank checker Loaded: loaded (/etc/init.d/serposcope; generated; vendor preset: enabled) Active: failed (Result: exit-code) since Mon 2020-05-04 13:32:17 JST; 35s ago Docs: man:systemd-sysv-generator(8) Process: 14938 ExecStart=/etc/init.d/serposcope start (code=exited, status=1/FAILURE) May 04 13:32:17 ik1-325-22721 systemd[1]: Starting LSB: serposcope rank checker... May 04 13:32:17 ik1-325-22721 serposcope[14938]: Can't find JAVA_HOME, java seems not installed on this OS May 04 13:32:17 ik1-325-22721 systemd[1]: serposcope.service: Control process exited, code=exited status=1 May 04 13:32:17 ik1-325-22721 systemd[1]: Failed to start LSB: serposcope rank checker. May 04 13:32:17 ik1-325-22721 systemd[1]: serposcope.service: Unit entered failed state. May 04 13:32:17 ik1-325-22721 systemd[1]: serposcope.service: Failed with result 'exit-code'.
Javaの環境変数を設定する
「Failed to start LSB: serposcope rank checker.」で検索すると、Javaの環境変数で問題があるとのこと。
まず、JAVA_HOMEに指定するパスを確認します。
# /usr/sbin/update-java-alternatives -l java-1.8.0-openjdk-amd64 1081 /usr/lib/jvm/java-1.8.0-openjdk-amd64
次に、serposcopeの設定ファイルにJAVA_HOMEを設定します。
デフォルトでは、「#」でコメントアウトされています。
「#」を除去して、下記のように設定して保存。
vi /etc/default/serposcope
# specify alternative JAVA_HOME here JAVA_HOME=/usr/lib/jvm/java-1.8.0-openjdk-amd64 LOGDIR=/var/log/serposcope DATADIR=/var/lib/serposcope CONF=/etc/serposcope.conf PARAMS="-Dserposcope.conf=$CONF"
サービスの起動⇒成功
# service serposcope start # systemctl status serposcope.service ● serposcope.service - LSB: serposcope rank checker Loaded: loaded (/etc/init.d/serposcope; generated; vendor preset: enabled) Active: active (running) since Mon 2020-05-04 13:37:18 JST; 9s ago Docs: man:systemd-sysv-generator(8) Process: 15039 ExecStart=/etc/init.d/serposcope start (code=exited, status=0/SUCCESS) CGroup: /system.slice/serposcope.service └─15059 /usr/lib/jvm/java-1.8.0-openjdk-amd64/bin/java -Dserposcope.conf=/etc/serposcope.conf -jar /usr/share/serposcope/serposcope.jar May 04 13:37:16 ik1-325-22721 systemd[1]: Starting LSB: serposcope rank checker... May 04 13:37:18 ik1-325-22721 serposcope[15039]: Starting : serposcope... - Success May 04 13:37:18 ik1-325-22721 systemd[1]: Started LSB: serposcope rank checker.
ブラウザで確認
ブラウザに「http:サーバの固定IP:7134」と入力して、アクセスします。
http:サーバの固定IP:7134/create-adminへリダイレクトされて、以下の画面が表示されます。
この画面でadminユーザを作成できます。
メールアドレスとパスワードを入力して、作成します。
メールアドレスとパスワードを入力して、「Login」ボタンをクリック。
次の画面が表示されれば、ログイン成功です。
インストールは成功したようです。
やはり、JavaがOpenJDK版でも問題なかったです。
利用する中で問題はあるかもしれませんが・・・
それはそれで、やはりオカシイですけどね。
SerposcopeのDebianへのインストールは、これで終了です。
利用していく中で問題があれば、その旨を記載します。