デジタル時代において、画像の真正性はますます重要な課題となっています。
OpenAIのDALL·E 3は、AIを用いてユーザーの指示に基づいて画像を生成するツールであり、
この技術の進歩に伴い、生成されたコンテンツの真正性を証明する新たな方法の必要性が高まっています。
この課題に対応するため、OpenAIはC2PAを採用しました。
2024年2月7日以降は、C2PA仕様のメタデータが生成される画像に埋め込まれます。
C2PAとは?
C2PAは、デジタルコンテンツの起源と真正性を追跡するためのオープン技術標準です。
この標準により、コンテンツの作成者や変更履歴などのメタデータがコンテンツに埋め込まれ、
ユーザーがその信頼性を検証できるようになります。
C2PAは特に、ディープフェイクや偽情報の拡散といった現代のデジタル課題に対処することを目的としています。
C2PAのメタデータ確認
実際に確認してみましょう。
そのためには、まずDALL-E 3で画像を生成します。
チワワがメチャクチャ怒っている画像を作成して。
このプロンプトに対して、次のような結果が返ってきました。
画像の二つ出しは初めて見ました。
テキストであるなら、二つの回答案を提示することはありました。
もしかしたら、C2PA対応と同時に仕様が変更されたのかもしれません。
でも、これはありがたい機能です。
今回は、右の画像を選択します。
そして、この画像を次のサイトで検証しましょう。
このサイトについては、以下の記事内で説明しています。
アップロードした結果、次のような画面が表示されます。
DALL-EやOpenAIというキーワードを確認できます。
あと、変換(加工)したらメタデータは消え失せます。
ちなみに、以前にDALL-E 3で生成した画像の結果は以下。
メタデータに何も情報が埋め込まれていません。