GitHub、Copilotで開発者のAIパートナーを目指す

技術の未来を切り開く新たな旋風が、GitHub Universe 2023にて発表されました。
AIの力を借りて開発者の可能性を無限に広げるこのプラットフォームの進化は、注目に値します。
一足先にその全容を、詳しくご紹介いたしましょう。

本記事の内容

それでは、上記に沿って解説していきます。

はじめに – GitHub Universeとは

11月7日、GitHubは年次開発者カンファレンス「GitHub Universe 2023」での発表会を開催しました。
GitHub Universeは、GitHubが主催する世界最大級の開発者カンファレンスです。

今年は11月7日から9日にかけて、カリフォルニア州サンノゼのコンベンションセンターで開催されました。
世界中のIT企業から5万人以上の開発者が集まり、GitHubの新製品発表に耳を傾けました。

初日の基調講演では、GitHubの最新のAI技術と開発者ツールが披露されました。

基調講演で最も注目されたのは、GitHubのAIアシスタント「GitHub Copilot」の大幅な強化です。
Copilotは2020年にβ版が発表された画期的なAIアシスタントになります。

このAIアシスタントは、ユーザーのコーディングを補完することで開発生産性を向上させます。
GitHubの調査によりますと、Copilotはコード補完タスクにおいて実に55%の生産性向上を実現したそうです。

GitHubは、スマートフォンアプリ「GitHub Copilot Mobile」も発表しました。
これにより、開発環境のIDEに限らず、iOSやAndroidのモバイル端末でもCopilotを利用できるようになります。

移動中や自宅でもAIアシスタントを活用できるため、開発スピードの大幅な向上が期待されます。

「GitHub Copilot Enterprise」はCopilotの企業向けカスタム版です。
顧客企業のソースコードやドキュメントをAIに事前学習させることで、その企業固有の用語やコーディングルールを理解させます。

そうするとCopilotは、社内開発者向けのカスタマイズされたAIアシスタントとして動作します。
セキュリティ面でのメリットも大きいと期待されています。

「Copilot Workspace」はプロトタイプ段階の新機能です。
GitHub Issuesの内容を自然言語処理により解析し、適切な解決策を自動生成します。

Issueからコード修正案、テストケースの作成、ドキュメントの更新まで、一貫した作業フローを形成できます。
開発工数の大幅な削減が可能になる革新的な機能と言えます。

この他に、次の点でもGitHubプラットフォーム全体のAI化が着実に進められています。

AIが活用され始め、開発プロセスのあらゆる場面で生産性が向上しています。

基調講演の見どころの一つは、Microsoft CEOのSatya Nadella氏による講演です。
MicrosoftがGitHubを取得して5年が経過し、Copilotの登場によってソフトウェア業界は新時代の入口に立っていると述べています。

自然言語が新しい汎用のプログラミング言語として浸透していく可能性を示唆し、AIを活用した開発の輝かしい未来について話していました。

今回のGitHub Universeで、GitHubはAIを中心に開発者支援を強化する姿勢を鮮明にしました。
CopilotなどのAIツールで開発がスムーズになり、エンジニアの創造力を飛躍的に引き上げます。

これにより、GitHubは世界のソフトウェア業界を変えていくでしょう。