「Stable Diffusionで呪文の唱え方がムズカシイ・・・」
「テキストをStable Diffusionに効果的に入力したい」
このような場合には、この記事の内容が参考になります。
この記事では、pornpen.aiを参考にしたStable Diffusionにおける呪文の作り方を解説しています。
本記事の内容
- Stable Diffusionでは呪文がポイントになる
- pornpen.aiにおける呪文
- 単語のカンマ区切りにした呪文の検証
それでは、上記に沿って解説していきます。
Stable Diffusionでは呪文がポイントになる
Stable Diffusionで画像を作成するのが、新たな趣味になりつつあります。
GPU搭載のPCが手元にあれば、是非ともStable Diffusionで遊んでみてください。
Stable Diffusionのインストールについては、次の記事で解説しています。
Stable Diffusionで画像を生成する際には、呪文がポイントとなります。
呪文とは、Stable Diffusionではプロンプトと呼ばれているモノです。
この呪文次第で、画像生成の結果が変わってきます。
呪文がシンプルであれば、特に問題ではありません。
例えば、「devil’s mask」を呪文にした結果は次のような画像が生成されます。

10枚作成して、10枚ともすべてがそれっぽいです。
呪文が単語であれば、Stable Diffusionはいい仕事をしてくれます。
しかし、呪文が長くなった途端に生成される画像の質が落ちてしまいます。
具体的には、呪文が単語から文章になった場合です。
「江戸時代に自動販売機でジュースを買うピカチュウ」
これを画像にしたい場合、まずは英訳からです。
DeepL翻訳を使って、次のように翻訳します。
「Pikachu buying juice from a vending machine in Edo period」
このテキストを呪文として使った結果、以下のような画像が生成されます。
10枚作成して、出来の良い3枚をピックアップしています。

無料の自動画像生成であることを考えれば、結果としては十分でしょう。
100枚ほど作成すれば、求める画像は作成できるはずです。
もちろん、ある程度の試行回数は必要となるでしょう。
ただ、呪文の精度自体を上げることもできるはずです。
呪文を効果的に唱えることができれば、試行回数を減らすことができます。
しかし、呪文の精度向上は容易ではありません。
その理由は、大きく2点あります。
- 日本語から英語の文章に翻訳する必要がある
- 文章の改変自体が容易ではない
まず、日本人に英文の作成はなかなか難しいです。
英語は読めるけど、書くのはちょっと・・・という人が多いでしょう。
また、英文を書けたとしても、文章自体が適切ではない可能性があります。
適切かどうかは、Stable Diffusionが決めます。
そもそも、文章の改変は日本語であってもそうそう簡単なことではありません。
これらのことより、Stable Diffusionにおける呪文作成については課題が多いと感じます。
そんなときに、pornpen.aiというサイトの存在を知りました。
以上、Stable Diffusionでは呪文がポイントになることを説明しました。
次は、pornpen.aiにおける呪文について説明します。
pornpen.aiにおける呪文
pornpen.ai
https://pornpen.ai/
上記サイトは、いわゆるNSFW(職場閲覧注意)のサイトです。
職場や学校にいる場合は、次のページをご覧ください。
GIGAZINE(ギガジン)におけるサイト紹介ページ
https://gigazine.net/news/20220825-pornpen-ai/
そうは言っても、GIGAZINE上のページも大概ですけどね。
普通に成人向け画像が、掲載されています。
ここまでの内容により、pornpen.aiがポルノの要素があるサイトだとわかるでしょう。
pornpen.aiは、Stable Diffusionを利用したエロ画像作成サービスというところです。
pornpen.aiでは、テキストを入力するようなUIではありません。
あるのは、次のようなUIです。

Base・Style・Settingからは、一つだけが選択できます。
Tagsでは、複数選択が可能となっています。
このUIを見て、真っ先に次のように感じました。
「どうやって呪文を作成しているのだろうか?」
Tagsなんて、複数選択可能で内容も相反するキーワードを選択することができます。
これを文章に落とし込むのは、どう考えても不可能です。
でも、Stable Diffusionは機能しています。
そこで出てきた結論は、単語の「,」カンマ区切りです。
おそらく、pornpen.aiではそのようにして呪文を作成していると思われます。
以上、pornpen.aiにおける呪文を説明しました。
次は、単語のカンマ区切りにした呪文の検証を説明します。
単語のカンマ区切りにした呪文の検証
「Pikachu buying juice from a vending machine in Edo period」
上記文章を対象にして、単語をカンマで区切ってみましょう。
「Pikachu,buying juice,vending machine,Edo period」
意味の分かる範囲で区切りました。
これを呪文に唱えた結果は、以下。
同じように10枚作成して、3枚をピックアップ。

テイストが若干異なりますが、求める画像としては問題ありません。
ただ、両方とも中国の要素が入っているのですよね・・・
そこで、呪文に「Japan」を追加します。
「Pikachu,buying juice,vending machine,Edo period,Japan」

日本の要素が、増したと思いませんか?
単語であれば、こうやって簡単に呪文に追記できます。
「in Japanを文章のどこに入れるか?」
「同じ文章内にinが二つあって変かも?」
カンマ区切りであれば、このような無駄なことを考える必要がありません。
なお、エロ画像に関してはpornpen.aiと同じレベルのモノが作成できました。
やはり、カンマ区切りで呪文を作成しているのでしょう。
ただ、デフォルトではStable Diffusionでエロ画像は作成できません。
Stable DiffusionでNSFWフィルターを解除・無効にする方法は、次の記事で解説しています。
以上、単語をカンマ区切りにした呪文の検証を説明しました。