Serposcopeの公式インストール手順
https://serposcope.serphacker.com/en/doc/install.html
上記を日本語に訳しました。
単純に訳しただけではなく、わかりやすく情報を最小限で追加しています。
「検索した記事のインストール手順では、上手くインストールできない」
「インストールできたけど、イマイチよくわからない」
「設定変更したい場合に、わけがわからない」
Serposcopeのインストールに関して、このように思う方向けの記事となります。
本記事の内容
- Serposcopeの依存関係
- SerposcopeのWindowsへのインストール手順
- SerposcopeのUbuntuとDebianへのインストール手順
- SerposcopeのUbuntuとDebianへのインストール手順
- SerposcopeのMac、CentOS、その他のUnixディストリビューションへのインストール手順
- Serposcopeのデータディレクトリと重要なファイル
- Serposcopeの高度な設定
- Serposcopeの公式インストール手順【日本語】のまとめ
公式のインストール手順には、本質が詰まっています。
本質を理解すれば、応用もきかせやすくなります。
一度、じっくりと公式のインストール手順を確認してください。
Serposcopeの依存関係
Serposcopeの利用には、Java8が必要です。
お使いのOSでJavaが正しく設定されているかどうかを確認するには、java -versionを実行してください。
下記は、Linux(Debian)で確認した場合です。
# java -version openjdk version "1.8.0_252" OpenJDK Runtime Environment (build 1.8.0_252-8u252-b09-1~deb9u1-b09) OpenJDK 64-Bit Server VM (build 25.252-b09, mixed mode)
Serposcope2からは、唯一の依存関係になっています。
データベースとHTTPサーバーが組み込まれ、設定がしやすくなりました。
また、キャプチャ突破サービスでアカウントを作成することを強くお勧めします。
キャプチャ突破サービスについては、以下の記事で解説しています。
重要なお知らせ :Serposcopeは初回起動時に30秒程度かかる場合があります。
SerposcopeのWindowsへのインストール手順
Windowsへのインストール
windows版をダウンロードして、管理者として実行してください。
あとは、インストーラーの指示に従ってください。
指示に従えば、Serposcopeがインストールされます。
インストール完了後は、次のURLでSerposcopeの起動を確認します。
http://127.0.0.1:7134/
Serposcopeは、Windowsが起動するたびに自動的に立ち上がります。
スタートメニューには、serposcopew.exeまたはserposcope-monitorが登録されています。
これらのメニューを使って、Serposcopeを監視/再起動してください。
Java64 Windows版
64ビットのWindowsバージョンを実行している場合でも、ほとんどの場合、システムは32ビットのJavaを使用しています。
Java64版のSerposcopeは、64ビットのJavaを使用しているWindowsシステム専用です。
Java64版のSerposcopeを試す前に、必ず「32ビット版と64ビット版」を試してみてください。
64ビットと32ビットのどちらJavaを使用しているかを確認する方法は、以下です。
コマンドプロンプト(cmd.exe)でjava -versionを実行します。
64ビットのJVMの場合
java version "1.8.0_73" Java(TM) SE Runtime Environment (build 1.8.0_73-b02) Java HotSpot(TM) 64-Bit Server VM (build 25.73-b02, mixed mode)
32ビットのJVMの場合
java version "1.8.0_73" Java(TM) SE Runtime Environment (build 1.8.0_73-b02) Java HotSpot(TM) Client VM (build 25.73-b02, mixed mode)
SerposcopeのUbuntuとDebianへのインストール手順
まず、Javaのバージョンが1.8以上であるかどうかの確認です。
ターミナルを開いてjava -versionを実行し、1.8以上のバージョンであることを確認します。
admin@localhost:~$ java -version java version "1.8.0_66"
UbuntuにJava1.8をインストールするための推奨される方法は、次の方法です。
WebUpd8のPPAリポジトリを使用すること。
sudo apt-get -y install software-properties-common sudo add-apt-repository -y ppa:webupd8team/java sudo apt-get update sudo apt-get -y install oracle-java8-installer
より多くの情報は、次のウェブサイトで見つけることができます。
別の方法でJavaをセットアップした場合は、環境変数JAVA_HOMEが定義されていることを確認してください。
JAVA_HOMEには、Javaのインストールフォルダが含まれています。
例えば、/opt/java/1.8にJavaをインストールした場合で説明します。
Javaのバイナリは/opt/java/1.8/bin/javaとなります。
そして、JAVA_HOMEには/opt/java/1.8が設定されています。
JAVA_HOMEについての詳細はこちらをご覧ください。
https://docs.oracle.com/cd/E19182-01/820-7851/inst_cli_jdk_javahome_t/
では、serposcope.debパッケージをダウンロードして、.debを実行してください。
sudo dpkg -i serposcope.deb
これを実行すると、Serposcopeがインストールされます。
インストール完了後は、次のURLでSerposcopeの起動を確認します。
http://127.0.0.1:7134/
もし、SerposcopeがJAVA_HOMEを見つけられない場合は、/etc/default/serposcopeで定義してください。
Serposcopeは、OSが起動するたびに自動的に立ち上がります。
Serposcopeを起動、停止、再起動したい場合は次のコマンドを利用します。
sudo service serposcope start|stop|restart
SerposcopeのMac、CentOS、その他のUnixディストリビューションへのインストール手順
まず、Javaのバージョンが1.8以上であるかどうかの確認です。
ターミナルを開いてjava -versionを実行し、1.8以上のバージョンであることを確認します。
admin@localhost:~$ java -version java version "1.8.0_66"
MACの場合は、Oracle JDK 1.8をダウンロードする必要があるかもしれません。
Serposcopeのjar版をダウンロードします。
https://serposcope.serphacker.com/en/#download
次に、コマンドラインを開き、java -jar serposcope.jarを実行します。
実行後は、次のURLでSerposcopeの起動を確認します。
http://127.0.0.1:7134/
自動インストーラー・起動時にSerposcopeを自動起動する方法はまだ提供していません。
しかし、それらの開発への貢献は歓迎します。
Serposcopeのデータディレクトリと重要なファイル
これらのディレクトリやファイルは、最初の実行時に自動的に作成されます。
これらのディレクトリやファイルのパスは、お使いのオペレーティングシステムによって異なります。
Windows
ほとんどの場合は、C:\ProgramData\serposcopeです。
そうでなければ、環境変数%ProgramData%の値を確認してください。
このフォルダには、すべてのログファイル、データベース db.mv.db、設定ファイル serposcope.conf が入っています。
Debian/Ubuntu
- 設定ファイル /etc/serposcope.conf
- ログ /var/log/serposcope/
- データディレクトリ /var/lib/serposcope/
Mac、CentOS、その他のUnixディストリビューション
データディレクトリは、serposcopeディレクトリの出来上がります。
例えば 、ユーザー「bob」がSerposcopeを起動した場合は、以下のどちらかとなります。
- /Users/bob/serposcope
- /home/bob/serposcope
フォルダの階層は、Windowsと同じです。
Serposcopeの高度な設定
Serposcopeの設定は、serposcope.confファイルを使って変更することができます。
Javaコマンド(Mac OSXとGeneric パッケージ)でSerposcopeを直接起動する場合は、 serposcope.confのパスを渡す必要があります。
java -Dserposcope.conf=/path/to/serposcope.conf -jar serposcope.jar
Windowsと.debパッケージでは、このパスはすでに指定されています。
データディレクトリのパスは、serposcope.confを確認してください。
警告: ほとんどの場合、このファイルを編集する必要はありません。Serposcopeは追加の設定をせず、難しい設定もなしですぐに動作します。
# path where is stored embedded database and data files #serposcope.datadir= # log path #serposcope.logdir= # alternative database url, mysql example to use mysql : # serposcope.db.url=jdbc:mysql://HOSTNAME/DATABASE?user=USER&password=PASS&allowMultiQueries=true #serposcope.db.url= # additional database options #serposcope.db.options= #serposcope.db.debug= # listen interface #serposcope.listenAddress= # listen port #serposcope.listenPort=
Serposcopeの公式インストール手順【日本語】のまとめ
この記事では、公式のインストール手順の日本語訳を記載しています。
ただし、若干の補足はしています。
画像による説明が、ゼロです。
これでは、ユーザーには優しくないかもしれません。
次の記事では、画像を多用しています。
画像を多用したインストール手順は、確かにわかりやすいです。
だからこそ、私も上の記事を作成しています。
しかし、情報を追加し過ぎることは、本質を覆い隠すことにもなりかねません。
本質さえ理解していれば、応用力が身につくと考えています。
それを自分で確認する意味でも、公式のインストールページを翻訳しました。
やってみて良かったです。
どうしても画像が多いと何も考えずに進んでしまいます。
急いでいるときや再現性の低いことであれば、それで十分だと思います。
しかし、今回のような技術的なことであれば、話は別になります。
公式が載せる内容は、時間をかけてでも理解しても損なことはありません。
例えば、次のようなこと学ぶことができます。
- 設定ファイルにデータディレクトリやログ出力のパスを登録する
- java実行時に設定を渡す
- インストールしなくてもjarでシステムを起動させる
わかる人には、当たり前かもしれません。
しかし、こういった知識を蓄積していけば、それは大きな武器になります。
他のシステム・ソフトウェアを利用するときは、もちろん役に立ちます。
さらには、自分がシステム・ソフトウェアを提供する際の参考にもなります。