「Stable Diffusionで生成された画像のプロンプトを確認したい」
「画像のプロンプトを編集・削除したい」
このような場合には、この記事の内容が参考になります。
この記事では、Stable Diffusion Prompt Readerについて解説しています。
本記事の内容
- Stable Diffusion Prompt Readerとは?
- Stable Diffusion Prompt Readerのインストール
- Stable Diffusion Prompt Readerの動作確認
それでは、上記に沿って解説していきます。
Stable Diffusion Prompt Readerとは?
Stable Diffusion Prompt Readerとは、Stable Diffusionで生成された画像からプロンプトを読み取るツールです。
プロンプトの読み取りと言えば、PNG Infoがweb UIにはデフォルトで備わっています。
ただし、PNG Infoがweb UIで生成ひた画像のみが対象になります。
それに対して、Stable Diffusion Prompt Readerのサポート状況は以下。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/10/image-61.jpg)
多くのツールをサポートしています。
サポートするフォーマットは、PNG以外も対象となります。
専用ツールのため、web UIを起動する必要はありません。
その点において、気軽に起動できるというメリットがあります。
機能としては、画像のプロンプトを削除・編集できる点がPNG Infoとは大きく異なります。
ただ、このツールを使ってプロンプトを偽装されるのは嫌ですけどね・・・
また、基本的にはOSを問わずにインストールして利用できます。
- macOS
- Windows
- Linux
以上、Stable Diffusion Prompt Readerについて説明しました。
次は、Stable Diffusion Prompt Readerのインストールを説明します。
Stable Diffusion Prompt Readerのインストール
Stable Diffusion Prompt Readerは、様々なインストール方法が用意されています。
以下のOS毎に異なります。
- macOS
- Windows
- Linux
ここでは、どのOSでも通用するインストール方法を説明します。
それは、pipコマンドを用いる方法です。
この方法なら、削除も更新も容易に実行できます。
何より、ブラックボックスな部分がないので安心できるということですね。
それでは、インストールを進めていきましょう。
その前に、Pythonの仮想環境を用意しておきます。
環境が用意できたら、リポジトリをダウンロードします。
git clone https://github.com/receyuki/stable-diffusion-prompt-reader.git
ダウンロードできたら、リポジトリルートへ移動。
cd stable-diffusion-prompt-reader
ここでは、以下のファイルを確認できます。
requirements.txt
Pillow==10.0.1 pyinstaller~=5.13.0; platform_system == "Windows" pyinstaller-hooks-contrib~=2023.2; platform_system == "Windows" tkinterdnd2-universal~=1.7.3 pyperclip~=1.8.2 customtkinter~=5.2.0 pyobjus~=1.2.1; sys_platform == 'darwin' py2app~=0.28.5; sys_platform == 'darwin' pyobjc-framework-Cocoa==10.0; sys_platform == 'darwin' piexif~=1.1.3 pefile~=2023.2.7 requests~=2.31.0 toml~=0.10.2 CTkToolTip~=0.8
現状のままだと、packagingが足りません。
そのため、requirements.txtの最終行に追加します。
修正後requirements.txt
~ packaging
追加できたら、次のコマンドで一括インストールを行います。
pip install -r requirements.txt
それほど時間はかからずに、インストールは終わるはずです。
以上、Stable Diffusion Prompt Readerのインストールを説明しました。
次は、Stable Diffusion Prompt Readerの動作確認を説明します。
Stable Diffusion Prompt Readerの動作確認
リポジトリルートで、次のコマンドを実行します。
python main.py
そうすると、以下のようなGUIが立ち上がります。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/10/image-62.jpg)
ドラッグアンドドロップで画像をアップロードできます。
この画像のファイル名は、「00094-270121745.jp」です。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/10/20231030184515.jpg)
アップロードした時点で、プロンプトなどの情報を表示します。
もちろん、情報がなければ何も表示しません。
プロンプトを編集したい場合は、「Edit」アイコンをクリックします。
編集モードになって、プロンプトを書き替えることが可能となります。
次のプロンプトに変更して、「Save」アイコンをクリック。
a dog in the forest
そうすると、次のような名前のファイルが保存されます。
「00094-270121745_edited.jpg」
この画像をアップロードすると、次のようなプロンプトが表示されます。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/10/image-91.png)
編集(偽装)できています。
あまり、偽装はして欲しくないのですけどね。
なお、編集した画像の保存先ディレクトリを指定することが可能です。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/10/image-92.png)
また、「Clear」アイコンをクリックすると次のようなファイルが保存されます。
「00094-270121745_data_removed.jpg」
この画像をアップロードすると、次のように何も表示されません。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/10/20231030185608.jpg)
以上、Stable Diffusion Prompt Readerの動作確認を説明しました。