「Pixilartを簡単に生成したい」
「SDXL 1.0で高画質なドット絵を生成したい」
このような場合には、Pixel Art XLがオススメです。
この記事では、Pixel Art XLについて解説しています。
本記事の内容
- Pixel Art XLとは?
- Pixel Art XLの利用方法
- Pixel Art XLの動作確認
それでは、上記に沿って解説していきます。
Pixel Art XLとは?
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/cocoon-resources/blog-card-cache/7ca2523499c6ab4bb6e6b98962c348a8.jpeg)
Pixel Art XLとは、SDXL 1.0用のLoRAです。
このLoRAを用いると、ピクセルアートやドット絵の画像を生成できます。
Civitaiの公式ページでは、次のような画像が公開されています。
ユーザー投稿には、ワクワクするような画像が多いです。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/08/output_border_1000-1.jpg)
Pixel Art XLと同じようなモノとしては、次のようなLoRAがあります。
ただし、上記はSD 1.5ベースのモデルを対象としています。
以上、Pixel Art XLについて説明しました。
次は、Pixel Art XLの利用方法を説明します。
Pixel Art XLの利用方法
Pixel Art XLの利用方法を説明します。
ここでは、AUTOMATIC1111版web UIの利用を前提に説明を行います。
ただし、SDXLを利用するにはweb UIのバージョンに注意が必要です。
web UIでSDXLを利用する方法は、次の記事で説明しています。
さらには、SDXLでLoRAを利用するにはv1.5.1以降である必要があります。
とにかく、最新のweb UIを利用すれば問題ないはずです。
では、Civitai上の公式ページからファイルをダウンロードします。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/08/image-4.png)
上記ボタンをクリックすると、「pixel-art-xl.safetensors」というファイルをダウンロードできます。
現時点でのPixel Art XLのバージョンは、v1.0となります。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/08/image-5.png)
ダウンロードしたファイルの設置場所は、「models\Lora」ディレクトリです。
LoRAの利用方法の詳細は、次の記事で説明しています。
ファイルを設置できたら、web UIを再起動します。(最も確実)
これでPixel Art XLが読み込まれたはずです。
Pixel Art XLを利用するには、プロンプトに以下を追加します。
(※v2.0以降で変わる可能性あり)
<lora:pixelbuildings128-v1:1>
「あれ?」と思いませんか?
通常は、「pixel-art-xl-v1:1」のようなファイル名が用いられます。
しかし、どうもビルドバージョンがそのまま出ているように思われます。
そのため、上記の記述方法は変わる可能性が多いにあるということです。
そのような場合には、「pixel-art-xl」のカード部分をクリックしましょう。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/08/15f4c89972a473758c598697feb55d30.jpg)
クリックすると、該当するLoRAに適した記述がプロンプトに自動入力されます。
以上、Pixel Art XLの利用方法を説明しました。
次は、Pixel Art XLの動作確認を説明します。
Pixel Art XLの動作確認
Pixel Art XLの動作確認を行います。
次の画像を参考にしましょう。
https://civitai.com/images/1818851
上記ページを開くと、プロンプトなどの生成情報を確認できます。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/08/image-6.png)
ここで「COMFY」というラベルを確認できると思います。
これは、ComfyUIにおけるプロンプトだということです。
そのため、これをweb UIに入力してもLoRAは機能しません。
ただし、運が良ければピクセルアートは生成されることがあります。
プロンプトに「pixel art」とある時点で、SDXLはピクセルアートを生成することがあるためです。
でも、それは決してPixel Art XLが有効だからというわけではありません。
確実にPixel Art XLの効果を反映させるには、次のようなプロンプトを入力します。
a cute shiba inu wearing an astronaut suit, pixel art <lora:pixelbuildings128-v1:1>
そのようにして生成した画像は、以下となります。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/08/output_border_1000-2.jpg)
4枚生成して、すべてピクセルアートになっています。
ただ、これよりも解像度の低いピクセルアートが必要な場合があるかもしれません。
つまり、ドット絵が欲しいという場合ですね。
まさに、次のような画像のことを意味します。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/08/output_border_1000-3.jpg)
このような画像は、画像サイズを小さくすれば生成できます。
上記の例では、「1024 x 1024」を「768 x 768」に変更しただけです。
さらに縮小することもできます。
以下は、「512 x 512」で生成した場合です。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/08/output_border_1000-4.jpg)
ただし、この場合は意味不明の画像を生成することがあります。
でも、さらにドット絵になっていることは確認できます。
もう一つ画像を生成してみましょう。
というより、参考画像のプロンプトを確認してみましょうが正確になります。
https://civitai.com/images/1827089
上記ページでは、次のようなプロンプトを確認できます。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/08/image-7.png)
一般的には、「TXT2IMG」のプロンプトが記載されています。
ただ、現状はComfyUIがその勢力を増しています。
その結果として、「COMFY」のプロンプトも記載され始めたということでしょう。
このプロンプトで生成した結果は、以下。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/08/output_border_1000-5.jpg)
左から1枚目は、どう見てもピクセルアートではありませんね。
左から3枚目も若干怪しいです。
どちらかと言うと、版画ですかね・・・
先ほどと同じように生成するサイズを縮小すれば、ピクセルアートにはなります。
768 x 768(SEEDは「1024 x 1024」の場合とそれぞれ同じ)
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/08/output_border_1000-6.jpg)
512 x 512(SEEDは「1024 x 1024」の場合とそれぞれ同じ)
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/08/output_border_1000-7.jpg)
できれば、「768 x 768」でカラー化してくれればいいのですけどね。
別のSEEDでも検証しましたが、該当するプロンプトではカラー化は難しいようです。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/08/output_border_1000-8.jpg)
実際、 「1024 x 1024」 ・「512 x 512」も言うほど、カラーではありませんけどね。
とりあえず、サイズを小さくするとドット絵化は進むのは確実と言えます。
あと、デモ画像やユーザー投稿のプロンプトを見ていると、「pixel art」がポイントのように感じます。
そこで次のように「pixel art」を追加したプロンプトを試してみます。
A man walking out of a dark cave with a torch, pixel art <lora:pixelbuildings128-v1:1>
なんと、1024 x 1024でピクセルアートになりました!!
それもカラー化。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/08/output_border_1000-9.jpg)
しかし、どうもゲーム限定のシーンとなっています。。。
まだまだ、Pixel Art XLは実際に触って検証する必要があるようです。
まあ、面白いですけどね。
以上、Pixel Art XLの動作確認を説明しました。