さらにリアルになったHassanBlend 1.5.1.2

さらにリアルになったHassanBlend 1.5.1.2のリリース 機械学習

「写真のような画質の画像を生成したい」
「ワンパターンな顔ではなく、日本人女性を綺麗な顔で描画したい」

このような場合には、HassanBlend 1.5.1.2がオススメです。
この記事では、HassanBlend 1.5.1.2について解説しています。

本記事の内容

  • HassanBlend 1.5.1.2とは?
  • HassanBlend 1.5.1.2の利用方法

それでは、上記に沿って解説していきます。

HassanBlend 1.5.1.2とは?

HassanBlend 1.5.1.2は、HassanBlend1.5のマイナーバージョンアップ版になります。
Civitai上に公式ページが公開されています。

HassanBlend 1.5.1.2 and previous versions | Stable Diffusion Checkpoint | Civitai
https://civitai.com/models/1173/hassanblend-1512-and-previous-versions

つい先日、HassanBlend1.5が公開されたばかりです。

そんな事情があっても、バージョンアップ版を公開したかったのでしょう。
モデルの競争自体も激しくなっていますからね。

そのように、緊急的に公開されたHassanBlend 1.5.1.2は混合モデルになります。
ただし、どのモデルを結合したのかは公開されていません。

マイナーバージョンアップと書いてありますが、大きな変更点を感じます。
確かに、photorealistic(リアル)にはなっています。

This was a custom blend of various models to come up with a great photorealistic model with NSFW and hardcore possibilities.

公式モデルを混ぜ合わせた結果、photorealisticなモデルになったと表現しています。
サンプルとして、次のような画像が公開されています。

唯一、この画像がここで公開できるサンプル画像となります。
それ以外は、ここでは公開できないモノです。

興味のある方は、Civitai上の公式ページをご覧ください。
ただし、学校や職場からアクセスするのはやめておいた方がよいでしょう。

バージョンアップの目玉であるphotorealisticに関しては、それはそれで良い改善だと思います。
個人的には、それ以上に出力画像の幅が広がったのが良い点だと感じます。

次の画像は、HassanBlend 1.5.1.2で生成した日本人女性の画像です。

自画撮り系のプロンプトでは、まだまだ顔の傾向は偏っているとは思います。
それでも、HassanBlend1.5以前と比べると顔のパターンが明らかに増えています。

別のタイプ(写真集系?)のプロンプトであれば、次のような画像も生成できます。

こちらであれば、顔のパターンが偏っていません。
これは、混合モデルであるがゆえの利点かもしれません。
多様性というヤツですかね。

あと、手に関してもHassanBlend1.5よりは綺麗に出力されます。
それも、モノを握るという難易度の高いプロンプトにも対応できています。

以上、HassanBlend 1.5.1.2について説明しました。
次は、HassanBlend 1.5.1.2の利用方法を説明します。

HassanBlend 1.5.1.2の利用方法

Stable Diffusionを動かせる環境が、大前提となります。
Google Colabではなくローカル環境で動かす場合は、次の記事が参考になります。

上記記事に従えば、自ずとDiffusersをインストールします。

この記事では、Diffusersでの利用を対象としています。
Stable Diffusion web UI(AUTOMATIC1111版)の場合は、ファイルを設置するだけです。

まずは、モデルのダウンロードから行いましょう。
次のページにアクセスします。

hassanblend/HassanBlend1.5 at main
https://huggingface.co/hassanblend/HassanBlend1.5/tree/main

安全性を重視するなら、Safetensor形式をダウンロードしましょう。
一応、両方の形式に対応した方法を載せておきます。

Safetensor形式
HassanBlend1.5.1.2.safetensorsをダウンロードして、Diffusersモデルに変換する方法です。

Pickle形式
HassanBlend1.5.1.2.ckptをダウンロードして、Diffusersモデルに変換します。

あとは、変換したモデルのパスを指定して利用するだけです。

Diffusersを利用している場合には、もう一つ便利な方法が用意されています。
それは、Diffusersに自動的に最新版をダウンロードしてもらう方法になります。

方法と言っても、次のコードを実行するだけです。

from diffusers import StableDiffusionPipeline, EulerAncestralDiscreteScheduler

model_id = "hassanblend/HassanBlend1.5"
DEVICE = "cuda"

pipe = StableDiffusionPipeline.from_pretrained(model_id)
pipe.scheduler = EulerAncestralDiscreteScheduler.from_config(pipe.scheduler.config)
pipe = pipe.to(DEVICE)

prompt = "beautiful face 25 yo 1 Woman, with a dress"

image = pipe(
    prompt,
    num_inference_steps=40,
    guidance_scale=7.5,
    width=512,
    height=704
).images[0]

image.save("test.png")

上記コードを実行した結果、次のような画像が生成されます。

短いプロンプトでこのレベルの画像が生成できるのは、驚きですよね。
おまけに、ネガティブプロンプトも設定していない状態です。

ちなみに、HassanBlend1.5で同じ条件において生成した画像は次のようなモノでした

この結果を見ても、女性の出力パターンが増えていることを確認できます。
もちろん、よりphotorealisticであることは言うまでもありません。

以上、HassanBlend 1.5.1.2の利用方法を説明しました。

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