「Ubuntuで気軽にデータベースを利用したい」
「Ubuntu 22.04 にSQLiteをインストールしたい」
このような場合には、この記事の内容が参考となります。
この記事では、Ubuntu 22.04にSQLiteをインストールする方法を解説しています。
本記事の内容
- Ubuntu 22.04におけるOS標準のSQLite
- Ubuntu 22.04へのSQLiteのインストール
それでは、上記に沿って解説していきます。
Ubuntu 22.04におけるOS標準のSQLite
Ubuntuには、OS標準のソフトウェアが存在しています。
人気のあるソフトウェアは、ほぼ確実にOS標準のソフトウェアが存在します。
今回の主役であるSQLiteには、ちゃんとOS標準のソフトウェアがあります。
検証で利用しているのは、以下のOSとなります。
$ cat /etc/lsb-release DISTRIB_ID=Ubuntu DISTRIB_RELEASE=22.04 DISTRIB_CODENAME=jammy DISTRIB_DESCRIPTION="Ubuntu 22.04 LTS"
では、Ubuntu 22.04におけるOS標準のSQLiteを確認しましょう。
$ sudo apt info sqlite3 Package: sqlite3 Version: 3.37.2-2 Priority: optional Section: misc Origin: Ubuntu Maintainer: Ubuntu Developers <ubuntu-devel-discuss@lists.ubuntu.com> Original-Maintainer: Laszlo Boszormenyi (GCS) <gcs@debian.org> Bugs: https://bugs.launchpad.net/ubuntu/+filebug Installed-Size: 1,873 kB Depends: libc6 (>= 2.34), libreadline8 (>= 6.0), zlib1g (>= 1:1.2.0), libsqlite3-0 (= 3.37.2-2) Suggests: sqlite3-doc Homepage: https://www.sqlite.org/ Download-Size: 768 kB APT-Sources: http://archive.ubuntu.com/ubuntu jammy/main amd64 Packages Description: Command line interface for SQLite 3 SQLite は SQL データベースエンジンを実装する C ライブラリです。 SQLite ライブラリをリンクしているプログラムは、別途 RDBMS プロセスを 起動することなく SQL データベースにアクセスできます。
Versionに注目です。
3.37.2と表示されています。
SQLiteのchangelogを確認します。
SQLite 3.37.2は、2022年1月6日にリリースされています。
現時点(2022年4月末)では、SQLite 3.37.2はそこそこ新しいバージョンです。
正直、SQLiteのようなモノはそこまで最新にこだわる必要はありません。
WebサーバーやDBサーバーであれば、最新をインストールする必要性は高いでしょう。
もちろん、セキュリティのことを考えてです。
しかし、SQLiteは基本的には閉じた環境で利用することになります。
(SQLiteはPostgreSQL、MariaDB、MySQLなどとは明らかに異なる)
そのため、最新バージョンのインストールは必要ないと考えています。
なお、SQLiteの最新版にこだわるなら、次のページを確認しましょう。
http://archive.ubuntu.com/ubuntu/pool/main/s/sqlite3/
ただ、現時点で3.37.2以降のdebは存在していません。
以上より、Ubuntu 22.04にはOS標準のSQLiteをそのままインストールします。
Ubuntu 22.04へのSQLiteのインストール
最初に、インストール状況を確認しておきます。
コマンドが動かない(存在しない)ことを確認します。
$ sqlite3 --version コマンド 'sqlite3' が見つかりません。次の方法でインストールできます: apt install sqlite3 管理者に確認してください。
では、OS標準のSQLiteをインストールを行います。
インストールは、次のコマンドを実行します。
sudo apt update sudo apt install -y sqlite3
インストールは、すぐに完了します。
完了したら、コマンドでバージョン確認を行います。
$ sqlite3 --version 3.37.2 2022-01-06 13:25:41 872ba256cbf61d9290b571c0e6d82a20c224ca3ad82971edc46b29818d5dalt1
結果より、Ubuntu 22.04のOS標準となるSQLite 3.37.2を確認できます。
あとは、sqlite3コマンドを使ってDBを作成します。
そして、そのDBにアクセスして、テーブルを作成という流れになります。
SQLiteの管理ツールに関しては、以下の記事でまとめています。
HeidiSQLでもSQLiteを扱うことは可能です。
また、Pythonからの接続の場合は次の記事をご覧ください。
以上、Ubuntu 22.04へのSQLiteのインストールを説明しました。