「画像の評価は、その道のプロに任せたい・・・」
「バナー広告のレビューを効率的に行いたい」
このような場合には、この記事の内容が参考になります。
この記事では、ChatGPTを用いた画像の評価方法を解説しています。
本記事の内容
- ChatGPTによるバナーの作成
- ChatGPTによるバナーの評価
- ChatGPTによるバナーの改善
それでは、上記に沿って解説していきます。
ChatGPTによるバナーの作成
この記事では、ChatGPTを用いたバナーの評価についてがメインです。
バナーの作成については、次の記事で解説しています。
今回、評価対象に用いているバナーはChatGPTで作成しています。
そのため、作成のところから触れておこうということです。
その際、DALL-E 3に渡したプロンプトは以下となります。
バナー広告を作成してください。
広告の対象は、健康食品です。
なお、画像サイズは1024 x 1024とします。
このプロンプトの結果、次の4つの画像が生成されています。
デザイナーやデザイン会社から、4つの候補が出てきたという感じです。
以上、ChatGPTによるバナーの作成について説明しました。
次は、ChatGPTによるバナーの評価を説明します。
ChatGPTによるバナーの評価
画像の評価って、みなさんはどのようにしていますか?
個人的には、過去に何度か画像を評価する機会がありました。
正直、エンジニアである私が評価を下すのは好き嫌いでしかありませんでした。
それなら、AIであるChatGPTに評価させた方がマシだろうということです。
正確には、GPT-4Vですね。
もちろん、デザインのプロや専門家からしたらどうなんだとなるのかもしれません。
しかし、素人が評価するよりも圧倒的にマシです。
では、作成したバナーを実際にChatGPTに評価させてみましょう。
まず、GPT-4Vが利用可能な「Default」でチャットを開始します。
そこでバナーを一気にアップロードします。
プロンプトには、以下を入力します。
あなたは、広告デザインのエキスパートで、多くの成功したキャンペーンを手掛けてきました。
上記のつの画像を考慮に入れ、最も効果的なバナー広告となるものを選んでください。
選択の理由として、デザインの要素、カラースキーム、コールトゥアクションの効果性に基づいた分析を提供してください。
このプロンプトは、以下のチートな方法で作成しています。
プロンプトを入力した結果、次のようなエラーが返ってきました。
GPT-4Vは、人の写真をエラーで弾く場合があります。
仕方がないので、人の写真は除外します。
再度、プロンプトを入力します。
その結果、ChatGPTは次のような回答を返してきます。
どうでしょうか?
素人にこんな評価が可能ですか?
少なくとも私にはできません。
とりあえず、ChatGPTは2番目の画像が良いと評価しています。
それに従いましょう。
以上、ChatGPTによるバナーの評価を説明しました。
次は、ChatGPTによるバナーの改善を説明します。
ChatGPTによるバナーの改善
ここでは、ChatGPTによるバナーの改善を説明します。
評価を相手に伝えるだけではなく、改善要望も出すことがあります。
「ここをもっとこうして欲しい」と言った要望です。
これすらもChatGPTに任せましょう。
詳細は、すでに紹介した次の記事で説明しています。
上記記事の内容に従った結果を以下で載せておきます。
GPT-4Vに評価してもらった後、同じチャット内で続けて以下のプロンプトを入力します。
2枚目の画像に対して、改善案が必要です。
あなたは、広告とマーケティングの視点から多くのビジュアルコンテンツを最適化してきた経験豊富なビジュアルデザイナーです。
提供された画像を検討し、ビジュアルエレメント、カラーバランス、コンポジションの観点から具体的な改善案を提案してください。
提案は具体的で実行可能なものにして、改善の理由や目的も説明してください。
例えば、「色の調整」や「テキストの位置」についての具体的な提案を含めてください。
フィードバックはポイントごとに整理し、それぞれのポイントに対して具体的なアクションアイテムを提供してください。
画像が目指す目標やターゲットオーディエンスに基づいて、追加のアドバイスを提供してください。
このプロンプトに対するChatGPTに回答は、以下となります。
コピーした内容は、以下。
2枚目の画像に対する改善案: 1. **ビジュアルエレメントの調整**: - **提案**: 画像の中央に位置するボトルをより目立たせるため、ボトルのサイズを少し大きくしてください。 - **理由**: このボトルはおそらく商品の主要部分であるため、それを強調することで商品の重要性を強調することができます。 2. **カラーバランス**: - **提案**: オレンジと黄色のグラデーションをより鮮やかにして、視覚的なアクセントを強調してください。 - **理由**: これにより、視覚的なアトラクションが増し、人々が広告をクリックする可能性が高まります。 3. **コンポジション**: - **提案**: 画像の左下や右上に散らばるフルーツや野菜を、ボトルの周りにもう少し集め、全体的なバランスを取るように配置を調整してください。 - **理由**: バランスの取れたコンポジションは、視覚的に魅力的であり、情報をより効果的に伝えることができます。 4. **テキストの位置**: - **提案**: "SHININE with NATURAL GOODNESS!"のテキストをボトルの上部に移動させ、フォントサイズを少し大きくしてください。 - **理由**: テキストを上部に移動させることで、商品名やブランドを強調し、消費者の注意を引き付けることができます。 5. **ターゲットオーディエンスへの追加アドバイス**: - **提案**: 商品がどのような健康上の利点を提供するのか、またはどのようなターゲットオーディエンスを対象としているのかを示す短いキャッチフレーズや文言を追加することを検討してください。 - **理由**: 消費者は商品の利点やその商品が自分にとって適しているかどうかをすぐに理解することができます。 これらの改善案は、2枚目の画像がより効果的なバナー広告となるようサポートすることを目的としています。
この改善案を丸ごとコピーします。
デザイナーやデザイン会社に上記の内容を伝えれば適切な意見になるのではないでしょうか。
「なんとなく2番目が良い」という意見よりは、圧倒的にマシなはずです。
今回は、DALL-E 3にそのまま改善案を伝えます。
その際、バナーを作成したチャットの続きに入力します。
2枚目の画像をプロが添削した結果が、以下となります。
[添削内容丸ごと]
その結果として、右側の画像がDALL-E 3によって作成されます。
左は、改善前の画像になります。
素人目にも右の方が良いバナーだと感じます。
以上、ChatGPTによるバナーの改善を説明しました。