「高品質のヤバいNSFWのイラストを生成したい!」
「モデルが多すぎて、どれを選んでよいのかわからない・・・」
このような場合には、Grapefruitがオススメです。
この記事では、Grapefruitについて解説しています。
本記事の内容
- Grapefruitとは?
- Grapefruitの利用方法
それでは、上記に沿って解説していきます。
Grapefruitとは?
Grapefruitは、明るく柔軟なhentai modelを目指しているということです。
Civitai上で、アニメ生成モデルとしては最も人気のあるモデルと言えます。
生成できる画像は、hentai modelの名にふさわしいモノとなっています。
とにかく、ヤバいアニメ画像を生成したいなら、Grapefruitがオススメと言えます。
そんなヤバい画像は、次の公式ページから確認することが可能です。
Grapefruit (hentai model) | Stable Diffusion Checkpoint | Civitai
https://civitai.com/models/2583/grapefruit-hentai-model
現状、Grapefruitの最新版はV 3.1となります。
この最新バージョンは、次のモデルを結合して作成されています。
- AnythingV3
- ElysiumV2
- AbyssOrangeMix
- AbyssOrangeMix2
- basilMix
また、Samplerは以下が推奨されています。
- DDIM
- DPM++ SDE Karras
モデル製作者は、DDIMが好みだそうです。
以上、Grapefruitについて説明しました。
次は、Grapefruitの利用方法を説明します。
Grapefruitの利用方法
利用方法については、それぞれの環境で異なります。
- Stable Diffusion web UI(AUTOMATIC1111版)
- Diffusers
それぞれの場合について、以下で説明します。
Stable Diffusion web UI(AUTOMATIC1111版)
お試し感覚でweb UIのインストールができる方法を次の記事で説明しています。
LinuxでもWindowsでも、macOSでも何でもOKです。
まずは、Civitai上の公式ページからceckpointをダウンロードします。
https://civitai.com/models/2583/grapefruit-hentai-model
ただし、ログインが必須となります。
ログインした状態でアクセスすると、「Download」ボタンからダウンロードが可能です。
ModelとVAEの両方ともをダウンロードしましょう。
ダウンロードしたファイルは、以下となります。
- grapefruitHentaiModel_grapefruitv31.safetensors
- grapefruitV3_1.vae.pt
VAEに関しては、次のようにファイル名を変更します。
「grapefruitHentaiModel_grapefruitv31.vae.pt」
そして、これらのファイルを指定のディレクトリ(stable-diffusion-webui/models/Stable-diffusion)に設置します。
この状態で、web UIを起動するとコンソールには次のように表示されます。
Loading weights [4fc8d3739f] from ~\stable-diffusion-webui\models\Stable-diffusion\grapefruitHentaiModel_grapefruitv31.safetensors Loading VAE weights found near the checkpoint: ~\stable-diffusion-webui\models\Stable-diffusion\grapefruitHentaiModel_grapefruitv31.vae.pt
web UIの起動後、以下のようにcheckpointを選択します。
この状態で画像を生成すると、VAEの効果ありとなります。
では、実際に画像を生成してみましょう。
プロンプトは、ユーザー投稿などを参考にできます。
「i」アイコンをクリックすると、次のような情報が表示されます。
このプロンプトを参考にして、生成したのが次の画像です。
確かに、かなり質は高いですね。
Diffusers
Diffusersの場合は、若干面倒です。
まずは、Stable Diffusionを動かせることが前提になります。
上記記事に従えば、自ずとDiffusersをインストールすることになります。
では、面倒な処理を進めていきましょう。
まず、モデルとVAEをCivitai上の公式ページからダウンロードします。
ダウンロード方法は、上記「Stable Diffusion web UI(AUTOMATIC1111版)」に記載しています。
以下のファイルダウンロードまでは、全く同じです。
- grapefruitHentaiModel_grapefruitv31.safetensors
- grapefruitV3_1.vae.pt
これらのファイルは、そのままではDiffusersからは読み込めません。
そのため、Diffusersで利用できるように変換処理を行います。
モデルの変換
Safetensors形式の変換処理は、次の記事で解説しています。
今回は、次のコマンドで変換を行いました。
python convert_diffusers20_original_sd.py ..\..\ckpt\grapefruitHentaiModel_grapefruitv31.safetensors ..\..\model\grape31 --v1 --reference_model runwayml/stable-diffusion-v1-5
変換に成功すると、次のようなディレクトリ・ファイルが作成されます。
VAEの変換
ptファイルのままだと、DiffusersではVAEとして利用できません。
そのため、DiffusersでVAEとして利用できるようにptファイルを変換します。
その方法は、次の記事で解説しています。
記事通りにやれば、問題なく変換できます。
上記記事を参考にして、次のコマンドで変換しています。
パスについては、各自の環境に合わせてください。
python convert_pt_to_bin.py --checkpoint_path ..\..\ckpt\grapefruitV3_1.vae.pt --dump_path ..\..\model\grape31_vae
上記コマンドを実行すると、次のような形に変換できます。
ここまで準備できたら、あとは次のコードを実行するだけです。
from diffusers import StableDiffusionPipeline, EulerAncestralDiscreteScheduler from diffusers.models import AutoencoderKL model_id = "./model/grape31" vae = AutoencoderKL.from_pretrained("./model/grape31_vae") pipe = StableDiffusionPipeline.from_pretrained(model_id, vae=vae) pipe.scheduler = EulerAncestralDiscreteScheduler.from_config(pipe.scheduler.config) pipe = pipe.to("cuda") prompt = "((masterpiece)),best quality,1girl, (school uniform),silver short hair, blue eyes, (angry face), perfect anatomy" negative_prompt = "(worst quality, low quality:1.4), monochrome, text, logo, signature, bad hands" image = pipe( prompt, num_inference_steps=40, guidance_scale=5, width=512, height=704, negative_prompt=negative_prompt ).images[0] image.save("test.png")
上記を実行すると、次のような画像が生成されます。
表情を上手く表現していますね。
そして、手が綺麗に出ることが多いです。
ただ、基本的にはNSFW的な画像が生成されます。
その中から、ここでお見せできる画像を選ぶのは大変です・・・
Grapefruitの利用方法を説明しました。