ColoramaをインストールしてPythonのコンソール環境を改善する

味気ないコンソールが、次のように表示されたら少しはテンションがあがりませんか？
テンションは上がらなくても、認識力は確実に上がるはずです。

認識力が上がれば、コンソール画面における作業でのミスも減ります。
と言っても、ここまでカラフルにすると逆効果になるかもしれませんけど・・・

この記事では、コンソールをカラフルにするColoramaについて説明します。

本記事の内容

Coloramaとは？
Coloramaのシステム要件
Coloramaのインストール
Coloramaの動作確認

それでは、上記に沿って解説していきます。

Coloramaとは？

Colorama公式ページ
https://github.com/tartley/Colorama

Coloramaとは、Pythonのライブラリになります。
そのため、主にPythonをコンソールで動かす場合に活躍します。

やはり、警告やエラー表示に色を付けることが多くなるかもしれません。
また、異常値の検出でも使えそうです。

あとは、コンソール画面の結果を見栄え良くしたい場合にも使えそうです。
ブログやプレゼン用の資料として使えるかもしれません。

GitHubの公式ページには、デモが用意されています。
それを実行すれば、表示のサンプルを確認できます。

その中でも、次の結果には少し驚きました。
demo06.pyの結果です。

コンソールでこんな画面を見ると、ビビりませんか？
このプログラムを利用すれば、ドッキリで使えるかもしれませんね～

以上、Coloramaに関しての説明でした。
次は、Coloramaのシステム要件を確認します。

Coloramaのシステム要件

現時点（2021年5月）でのColoramaの最新バージョンは、0.4.4となります。
この最新バージョンは、2020年10月13日にリリースされています。

サポートOSに関しては、以下を含むクロスプラットフォーム対応となります。

Windows
macOS
Linux

そして、サポート対象となるPythonのバージョンは以下。

Python 2.7
Python 3.5
Python 3.6
Python 3.7
Python 3.8

Python 3.9の公開日は、2020年10月5日です。
そのため、単純にテストしていないだけでしょう。

実際、私は次のバージョンで動作確認できています。

>python -V
Python 3.9.4

よって、Python 3.9でも問題ありません。

以上、Coloramaのシステム要件の説明でした。
次は、Coloramaをインストールしていきます。

Coloramaのインストール

最初に、現状のインストール済みパッケージを確認しておきます。

>pip list
Package    Version
---------- -------
pip        21.1.1
setuptools 56.2.0

次にするべきことは、pipとsetuptoolsの更新です。
pipコマンドを使う場合、常に以下のコマンドを実行しておきましょう。

python -m pip install --upgrade pip setuptools

では、Coloramaインストールです。
Coloramaのインストールは、以下のコマンドとなります。

pip install colorama

インストールは、一瞬で終わります。
では、どんなパッケージがインストールされたのかを確認しましょう。

>pip list
Package    Version
---------- -------
colorama   0.4.4
pip        21.1.1
setuptools 56.2.0

依存関係のあるパッケージは、ありません。
したがって、容易に導入することが可能ということになります。

以上、Coloramaのインストールについて説明しました。
次は、Coloramaの動作確認を行います。

Coloramaの動作確認

Coloramaの動作確認用のサンプルコードです。

from colorama import init
from colorama import Fore, Back

init(autoreset=True)
print(Fore.RED + '文字色を赤色にする')
print(Back.BLUE + '背景色を青色にする')
print(Fore.YELLOW + Back.WHITE + '文字色を黄色、背景色を白色にする')
print('デフォルトの色')

上記を実行すると、以下の結果がコンソールに表示されます。