「ControlNetを利用する場合にプロンプトが無視されてしまうことがある」
「Control Mode (Guess Mode)ってどう使うの？」
このような場合には、この記事の内容が参考になります。
この記事では、Control Modeについて解説しています。
本記事の内容
- Control Modeとは？
- Control Modeの動作確認
それでは、上記に沿って解説していきます。
Control Modeとは？
Control Modeとは、次の項目のことです。
ControlNet v1.1.09以降から、このような表示を確認できます。
実は、同じような機能は以前からもありました。
それは、Guess Modeという名前で存在していました。
しかし、バグもあり、イマイチよくわからない動きをしていました。
ControlNetのバージョンが1.1になったこともあり、改善されたということです。
ただ単純に不具合がなくなっただけではなく、機能としてもUPしています。
Control Modeでは、次の中から一つを選択します。
デフォルトでは、「Balanced」が選択されています。
- Balanced
- My prompt is more important
- ControlNet is more important
これらの選択肢を説明しているのが、以下となります。
「My prompt is more important」は、プロンプトの重みを増します。
プロンプトによる脚色が、やりやすくなります。
それに対して、「ControlNet is more important」は認識した形式重視のスタンスです。
忠実に元画像を再現しようとします。
そして、それら両方の中間が「Balanced」ということになります。
以前のGuess Modeの場合には、「Balanced」と「ControlNet is more important」が選択できました。
つまり、「My prompt is more important」は選択できなかったのです。
その点から、Control Modeの特徴は「My prompt is more important」にあると言えます。
ControlNetを使いつつも、プロンプトで表現できる幅が広がっています。
以上、Control Modeについて説明しました。
次は、Control Modeの動作確認を説明します。
Control Modeの動作確認
AUTOMATIC1111版web UIでの利用を前提とします。
ただ、Google Colabでweb UIを使えなくなる可能性が高まっています。
そして、web UIでControlNetを利用できることが必須です。
さらには、ControlNetを最新のバージョンに更新しておく必要があります。
このバージョン以降であれば、Control Modeが利用可能なはずです。
準備が整っていれば、普通にControlNetを利用します。
今回は、次のような条件で処理を行います。
そして、プロンプトには、以下を入力します。
long hair
ネガティブプロンプトには、「EasyNegative」を設定しておきます。
これらの条件において、以下を選択した場合にどのような画像が生成されるのでしょうか？
- Balanced
- My prompt is more important
- ControlNet is more important
なお、モデルはBRAV4を利用しています。
Balanced
バランス型のパターンですが、ControlNetの方が強いように感じます。
このパターンがデフォルトとなっています。
My prompt is more important
ロングヘアーになりました。
プロンプトが重要視されていることが確認できます。
以前までなら、このような柔軟性がControlNetにはなかったのですよね。
これができるようになったは、かなり大きいと言えます。
ただ、そのせいで背景がバスからかけ離れています。
ControlNetの影響度を下げている以上、これは仕方がないのでしょう。
ControlNet is more important
ControlNetを重視しているパターンです。
色がハッキリと着色されています。
それにカラーのバージョンも豊富です。
まとめ
それぞれのパターンを見てきましたが、それぞれ特徴がありますね。
ただ、「My prompt is more important」の場合に淡い感じになってしまうのが難点です。
でも、ちゃんとできる方法はあります。
その方法は、需要があれば書いてみたいと思います。
以上、Control Modeの動作確認を説明しました。
