スクレイピングをする人は必見!!Facebookがスクレイピングを行う会社を提訴

スクレイピングをする人は必見!!Facebookがスクレイピングを行う会社を提訴 社会

Facebookがデータスクレイピングを実行する2社を提訴

このニュースのタイトルを見たとき、「?」となりました。
訴えられた2社は、一体何をしたのかと。

スクレイピングを行う上では、是非とも理解しておくべき内容です。

本記事の内容

  • Facebookが2社をデータスクレイピングで訴えた内容
  • Facebookから2社が訴えられた理由
  • 今後、スクレイピングはしても大丈夫か?

それでは、上記に沿って説明していきます。

Facebookが2社をデータスクレイピングで訴えた内容

Facebookがデータスクレイピングを実行する2社を提訴
https://jp.techcrunch.com/2020/10/16/2020-10-01-facebook-sues-two-companies-engaged-in-data-scraping-operations/

詳細を知りたい場合、記事をご覧ください。
この記事では、ポイントを絞って説明します。

訴えられた2社(共犯)は、以下。

  • BrandTotal Ltd.(イスラエル)
  • Unimania Inc.(米国デラウェア州)

2社ともGoogle Chromeの拡張機能を公開していました。
拡張機能は以下。

  • Ads Feed(Unimania Inc.)
  • UpVoice(BrandTotal Ltd.)

これらの拡張機能は、もうダウンロードできない状態です。
おそらく、Facebookに訴えられて非公開にしたのでしょう。

これらの2社がやったことは、スクレイピングというより窃盗です。
この窃盗について、ポイントのみ説明します。

拡張機能がインストールされたブラウザでFacebookにアクセス(ログイン状態)

ログインしているユーザーのプロフィール(個人情報)をスクレイピング

スクレイピングした個人情報をサーバー(2社が共有する)に送信

以上、提訴された行動の内容です。

Facebookから2社が訴えられた理由

訴えられた理由は、簡単です。
ログインしないと見れない情報をスクレイピングしたことです。
それも単なる情報ではなく、個人情報をスクレイピングしました。

さらには、スクレイピングした個人情報を所有するサーバーに送信までしていました。
これって、個人情報の窃盗ですよね。

さらにさらに、その個人情報をビジネスに利用していたということです。
そりゃ、アウトに決まっています。

これは、言い訳できません。
こんなことは、スクレイピングとかいう以前の問題です。

今後、スクレイピングはしても大丈夫か?

結論から言います。
「大丈夫です」

スクレイピング自体は、単なる道具(技術)です。

手(コピペ)でデータをコピーするのか?
プログラムでデータをコピーするのか?

たった、これだけの違いです。
よって、スクレイピング自体は何も悪くありません。
ましてや、法律違反にもなりません。

包丁は違反ですか?
自動車は違反ですか?
同じように、スクレイピングは違反ですか?

全部「No」です。

ただし、包丁や自動車は犯罪に使われることが多いのも事実です。
スクレイピングも同じです。

結局、その道具をどのように使うかだけの話です。
よって、公開されている情報をスクレイピングしても、何も悪いことはありません。

ただ、過度なアクセスにより実害が出るのはアウトでしょう。
実害が出るとは、ECサイトならサーバーが止まったことによる機会損失の発生などです。
過度なアクセスだけでは、決してアウトとは言えないはず。

最後にスクレイピングする人が、安心できる情報を記しておきます。

LinkedInがスクレイパーを訴えて負けた裁判です。
https://www.vice.com/en/article/9kek83/linkedin-data-scraping-lawsuit-shot-down

「公開されている情報は、スクレイピングしてもハッキングではない」
このように裁判所が判決を下しています。
2019年の末ですね。

この裁判に関しては、別記事で取り上げようと思います。

追記 2020年10月21日
早速、上記に関する記事を投稿しました。
スクレイピングに関する重要な内容となっています。

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